症例紹介

猫の歯肉口内炎

病気の紹介

猫の歯肉口内炎は、

食べているときに、口を気にするように大きく動かして食べたり、手で掻きむしる、匂いのある涎が多く出るなどの症状があります。カリカリを食べなくなり、ウェットフードを好むようになる、痩せてくる、毛並みがボサボサしてくるなどの症状も見られることがあります。

内服薬などのお薬のみでは少ししか良くなりません。

猫の歯肉口内炎は、口腔粘膜、特に尾側粘膜と言われる左右の奥の粘膜に炎症や潰瘍、重度の痛みを生じます。以前には難治性口内炎と呼ばれていました。

原因は不明ですが、歯の表面の歯垢・歯石中の最近などに口腔粘膜が過敏反応を引き起こしている可能性、

猫風邪の原因となるカリシウイルスが炎症のある粘膜に存在することも多いと言われています。

内服薬や口腔内清掃だけでは完治しないため、抜歯が必要です。

全臼歯抜歯で60〜70%が治癒、20%は軽度の再燃、全顎抜歯で90%が治癒します。

歯が1本も無くなっても、炎症が治ることが多いため、猫ちゃんはむしろ楽になり、美味しく食事をできるようになります