予防歯科

歯周病を早期に予防治療するメリット

犬や猫に最も多く発生する歯周病は進行すると口内炎、歯肉炎などの炎症を引き起こし、食欲が低下したり、歯槽骨が吸収されて歯が抜け落ちます。
歯周病になりやすいか、なりにくいかはその個体の性質や食生活で異なります。
口臭がする、歯垢などの汚れが溜まりやすい子は、こまめにデンタルケアを行ってあげることで、歯周病を防ぐことができます。
人間でしたら、自分でお口の中が気になり歯磨きをしますが、動物は自分で磨くことはできません。ですから、飼い主さまがお口のケアをしてあげる必要があります。

予防的な歯科処置を継続的に行うことで、
その動物の健康寿命を伸ばしてあげることができます!

自宅でできるケア

観察

歯みがき

グッズを使ったケア

飲水添加

スプレー

ジェル

補助食品

犬用デンタルガム

猫用グリニーズ

ホームケアで歯周病を予防

予防歯科は、歯周病を予防するための処置です。この中で一番大切なことは、自宅でのデンタルケアです。
歯磨きをすることによって、常日頃から歯周病の進行を食い止め、早期発見することができます。
デンタルケアは幼少の頃から訓練することが大事です。ワンちゃんは基本的に口を触られるのが苦手です。嫌なことをさせてくれたら、褒めてあげましょう。少しでもさせてくれたら万々歳です。
お口のケアを嫌がる子は、出来ることからチャレンジしていきましょう。

病院で行う予防歯科処置
(全身麻酔・基本日帰り)

STEP1. 診察

検診 視診

頭部レントゲン検査

オーラストリップ

歯周病原因菌テスト

ライトテスト

STEP2. 術前検査
(全ての疾患において共通)

  • 身体検査
  • 全身レントゲン検査(頭部含む)
  • 血液検査
  • 基礎疾患への考慮

STEP3. 処置日

予防歯科処置の流れ

STEP1 絶食で午前中に来院、術前準備
(点滴、抗生剤の投与)

STEP2 午前診療が終わり次第、麻酔導入
(気管チューブ挿管)

STEP3 口腔内診査

STEP4 歯科レントゲン検査

STEP5 歯科処置(歯石除去) ※下記参照

STEP6 歯科処置(歯面の研磨)

STEP7 覚醒→夕方退院

予防的歯科処置の内容
  • 歯垢・歯石除去
  • 超音波スケーラーによる歯石除去
  • 歯周ポケットの清掃(ルートプレーニングによる歯根面の沈着物の除去、セメント質の滑沢化)
  • キュレッタージによるポケット内歯肉掻爬(歯周靭帯の再付着、歯槽骨再生を促す)
  • ポリッシング(歯面の研磨)