045-303-0076

休診日:木曜午後、日曜、祝日午後

D treatment

歯科治療

歯科治療の種類

  • 歯周病治療・歯周再生治療

    歯周病のステージに応じて、処置内容が変わります。重度の歯周炎を伴う歯は基本的には抜歯の処置となります。
    歯周ポケットが軽度である場合や、処置後のホームケアがしっかり行えるような場合には歯周再生治療を行うこともあります。

  • 保存修復・歯内治療

    破折した歯を修復し、保存する治療になります。
    破折した時期、年齢、破折部位により、処置内容を決定します。

  • 遺残乳歯・矯正歯科

    遺残乳歯による不正咬合や歯周炎を予防するため、抜歯を行います。
    生えてきた永久歯と2週間以上共存する場合には、自然に脱落する可能性は低くなりますので、早期に処置を行います。
    ※当院では、装具を用いた矯正歯科は実施していません。

  • 口腔外科

    口腔鼻腔瘻の閉鎖、顎関節脱臼、顎骨折、歯の脱臼、腫瘍切除、顎嚢胞、口蓋裂などの治療は、外科的に行います。

それぞれの治療法については、歯科疾患ページに詳しい解説を記載しました。
ご参照ください。

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早期治療開始が重要な歯科治療

歯の破折:
気付くのが早ければ、歯を残すことができることがあります。

歯周病:
進行すればするほど、身体中に影響が出ます。普段から歯科検診を受けましょう。

遺残乳歯:
不正咬合や歯周病の原因となります。歯の生え変わりが始まったら、よくお口の中を観察して、なかなか抜けない場合には、お早めにご受診ください。

歯科治療の流れ

STEP1. 診察

既往歴、問診、一般的な全身状態、口腔内の状態の観察を行います。

STEP2. 術前検査(全ての疾患において共通)

  • 身体検査
  • 全身レントゲン検査(頭部含む)
  • 血液検査(内臓、貧血、凝固因子)
  • 基礎疾患かある場合、それに関連した検査

STEP3. 歯科処置日

歯科治療処置の流れ

  • 絶食で午前中に来院、術前準備(点滴、抗生剤の投与)
  • 午前診療が終わり次第、麻酔導入(気管チューブ挿管)
  • 口腔内診査
  • 歯科レントゲン検査
  • 歯科処置(下記参照)
  • 覚醒
  • 日帰りor入院

歯周病治療で主に行う処置の内容

歯周病は、その原因がプラーク(歯垢)や歯石ですので、ハンドスケーラーや超音波スケーラーを用いて除去します。

(超音波スケーラーを使用して、歯石を除去している様子)

(処置前と後:3本の歯のうち、左右にある歯は抜歯。中央の歯は歯石を除去した後の写真です)

深くなってしまった歯周ポケットは、キュレットで微細な歯石や肉芽を除去し、きれいにします。

歯が動揺していたり、歯根の長さの半分以上の歯槽骨の吸収が見られる場合や根尖周囲病巣認められる場合、吸収病巣が認められる歯は、抜歯を行います。
抜歯をする際、大きな抜歯窩や犬歯を抜歯する際には、粘膜を剥離しこの穴を塞ぐ手術を同時に行います。

歯周再生治療

歯周病に罹患してしまったが、犬歯や裂肉歯などの大事な歯を残してあげたい。
その場合には、歯周ポケットの歯根面の掻爬を顕微鏡下で行い、根面をきれいに磨きあげたあと、このポケットに毎日オーラルケアをして、プラークが付かないようにすると、歯肉粘膜が歯根に再付着し、歯槽骨の再生と歯周ポケットがなくなると言われています。

歯周ポケットが深く、目視下で処置を行うのが困難な場合は、歯槽粘膜を切開し、目視下で処置を行います。

STEP4. 処置後からのケア

抜歯を行った場合、抜歯窩に穴ができます。その部位は徐々に肉芽組織ができて治っていきます。
その間約2週間は、その穴に食べ物などが入らないように丸呑みできる食餌を与えます。 残った歯のケアは、予防歯科のページを参照ください。

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歯周病治療に対するあき動物病院の想い

歯周病治療の後は、処置後のおうちでのケアがとても重要です。
また、処置後定期検診や定期的な歯科処置を行ってあげることで、口腔内の健康を保つことができます。
みな、1本でも多くの歯を残したいと思われます。ですが、口を触ることができない、歯磨きをすることができない場合は、抜歯をお勧めします。
犬や猫は歯が1本もなくても食することができます。むしろ、歯があることで、そこに歯垢歯石=菌塊が付着し、慢性の炎症反応が起こり、痛みが生じ、はたまた、時に自身の免疫力が低下した時に心臓や腎臓に細菌が移動して菌血症を生じると命に関わる病態へと発展します。

生きるためには、食することが必要です。食するためには咬むことが必要です。伴侶動物は咬むことが必要ない大きさのフードを与えられるため丸呑みして栄養を摂取することが可能です。しかし、咬むということは、食する、いわば‘生きる’最大の喜びであるはずです。だから、できるだけ歯を残してあげたい。人も動物も口腔内は健康であることが、長寿に繋がるのです。

大切な家族の一員が長く元気でそばにいてくれるよう、予防歯科への積極的な取り組みをご一考ください。