子猫の育て方|小動物の病気を治療するなら瀬谷区の動物病院『あき動物病院』

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子猫の育て方

動物の豆知識

当院の患者さまのわんちゃんが、ぬかるみの中に落ちていた子猫ちゃんを見つけて、当院へ連れて来られました。
まだ、へその緒も付いていて、目も開いてなくて、耳の穴もあいていませんでした。生後1日か2日くらいでしょうか。
母猫はいませんので、人口哺乳で育てることになりました。
ここには、その子猫ちゃんの成長記録とともに、赤ちゃん猫の育て方を載せてみました。
また、子猫ちゃんを保護してしまったけど、どうしたらよいかわからない、これで大丈夫なのかな?の不安解消のお役に立てればと思っています。

〇生後3日目

連れて来られた翌日。体重は99g。

ひとまず、哺乳瓶でミルクを飲ませてみます。
なんとか、吸い込むことができるようです。
1回の哺乳量は約2mlほど。一生懸命飲んでいてもなかなかミルクの量が減りません。そのうち、吸引疲れしてきている模様。哺乳瓶の吸い口のゴムの先端の切れ目をほんの少し大きくしてみると、スピードアップして、よく飲めるようになりました。
今日の哺乳量は、約12ml程度でした。

 ・なかなかミルクが減らない場合は、吸い口の大きさを慎重に少しずつ大きくしていきます。大き過ぎると、むせてしまうこともあるので、様子を見ながらすこしずつ。。。ミルクを飲み終わった後は、ティッシュで軽く陰部を刺激してあげます。すぐに、おしっこが出ます。続いて、便も出てきました。少し柔らかめの黄色いうんちです。

 ・ミルクの前後に毎回、刺激してあげましょう。出してあげないと、ミルクの飲みも悪くなります。また、堅いティッシュなどで、ゴリゴリ圧しつけるようにやってしまうと、陰部が荒れますので、優しく。この頃は、お母さんや他の兄弟たちにくっついて暖をとっています。ですので、ヒーターをつけてあげました。

 ・赤ちゃん猫の環境温度
  生後0~7日目  29.4~32.2℃
  生後8~28日目  26.7℃
  生後29~35日目 21.1℃
  環境湿度 55~65%
  この環境温度はとても重要です。あかちゃんは、成獣と違って変温性です。外気温が下がってしまえば、赤ちゃんの体温も下がります。なお、赤ちゃんの体温が、34℃以下になると腸閉塞を起こす可能性があります。おなかがすくと、ピーピー泣くようになってきました。

〇生後7日目

体重は、145gになりました。おなかはぽんぽこりんで、順調に育っています。
まだ、目は開いていませんが、にょむにょむと箱の中で、動いています。ミルクを飲むのもかなり上手になり、1回5mlくらい飲めるようになりました。約3時間おきに飲ませました。
ただ、、、、うんちがなかなか出ず、、、、出ないこと、1週間が経ってしまったので、濡らした綿棒を、肛門に入れて刺激してみると、ようやく出てきました。この後、数日おきに綿棒で浣腸したり、微温湯を少し肛門から入れて浣腸して、排便させました。
体重も、一日約10gずつ増加し、よい感じです。

・ミルクの場合、毎日便が出なくても大丈夫です。しっかりミルクが飲めていれば、便秘がちでも本猫は苦しくもなんともないです。もし、心配なら、1週間を目安に、微温湯にて浣腸してあげるとよいでしょう。

〇生後14日目

体重は230g
なんと、開眼しました!!このこは、両眼同時ではなく、2日くらいの差がありました!
また、自分で手をなめる姿を目撃!よちよち歩けるし、人間でいうところの、1才くらいでしょうか。
哺乳瓶を見せると、はやくちょうだい!!と言わんばかりに慌てて吸いついてきます。口からあふれんばかりに、必死で飲みます。

 ・眼は、一般に5~14日ではっきりと開裂します。生後2~4週齢では、角膜が少し混濁し、虹彩は、少し青みがかった灰色です。3か月齢くらいまでに、大人の猫と同じ色に固定してきます。視力も徐々に成長してきます。    

〇生後28日

体重400g

ぬいぐるみを兄弟に遊んでいます。すこぶる元気!まだ、ミルクしか飲みませんが、順調に育っています。
排尿は自力でまとめて、しています。
トイレは、してしまった場所に、設置してみたところ、そこでするようになりました。

1ヶ月半を過ぎるころから、子猫用のウェットフードとドライフードを与えて見たところ、食べ始めましたので、ミルクの量を減らしつつ様子を見て行くことにしました。

〇生後2カ月

体重0.8kgになりました。

完全室内で育ったので、ノミはいません。
身体検査、検便、ウイルス検査を行い、健康状態は良好でした。
 
連れてきてくださった方のご友人宅に引き取られ、みんな仲良く暮らしています。
めでたしめでたし。